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竹屋饅頭の由来
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江戸時代末期文久辛酉の歳(一八六〇年頃)とかや、広島浅野藩城代家老職五品嶽に居城ありし時其城下の住めりし竹屋事谷以信なる者春の日永のつれづれに或日団子やうなるもの志つらえて、退屈しのぎとなしけるに其風味いとど良しかりければ、近隣へも頒ちしに人々ほめちぎり其評判も漸時をちこちに高まり士族屋敷にもきこえたるにや時々の注文もあり城主は殊の外嗜好されたれば遂に意を決して饅頭屋渡世をするに及べり、日々売れゆきも多くなりければ、娘小富にも其秘伝さづけ爾来元治慶応明治を経て、七時代も継続せり現主曾々孫も其家伝を授かり日々研究に更に改良に時代に順応して一意専心本業にいそしみつゝ努力精撰して居ります故何卒此後とも層一層の御引立賜り度伏而懇願いたします。
謹 上
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